日常生活

左利き用こどものハサミ、幼児用・小学生用おすすめ5選

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うちの子、左利きかもしれないけど、左利き用はさみが見つからない

こどもが左利きだけど、種類が少なく探すのが大変

利き手が決まっていないのに、左利き用はさみを買ってもいいの?

こんにちは、作業療法士の たけのこ です。

左利き用のはさみって、なかなか見ないですよね。

良さそうなはさみがあっても、右手用だけ。
左利き用はあるようだけど、実店舗にはおいていない…というのが多いです。

なかなか見つからず、困っている左利きの子や、保護者の方に、おすすめハサミを紹介します。

うちの子、左利き。だけど本当にそう?

左利き用はさみを探しているけど、少ない…

それも、そのはず。
左利きの人の割合は、世界中で約10%と言われています。

小学生に上がると、道具箱に入れておく必要があるはさみ。
学童用の左利き用はさみは、制作されている会社も増えてきています。

最近は店舗にも置いてくれたり、学校で一括購入でも、左利きを選べるようになってきました。

ただ、幼児用となると、見つけるのは難しく、子どもにピッタリなものを選ぶとなると、さらに困難ですよね。

幼児用の左利き用が少ないのには、わけがあるのです。

みなさんは、利き手が決まるのが、いつ頃かご存じですか?

様々な文献によると、利き手がはっきり決まるのは、4歳頃*1と言われています。
文献によっては、8歳*2と記載されているものもありますよ。

それまでは、利き手が変わったり、両手を使ってみたりして、自分の利き手を決めていくようです。

参考文献

*1 R.P.Erhardt 著/紀伊克昌 訳『手の発達機能障害』医歯薬出版株式会社,1988年
*2 中尾勇 他著 『利き手に関する基礎的研究―利き手と効き目の関連性―』阪南論集 人文・自然科学編,1996年

うちの子たちも、現在は3人とも右利きですが、利き手がはっきり決まるまで3人多様でした。
下の表を参考にしてみてください。

生後6か月頃
(物をとるときに最初に手を伸ばす方)
1歳半頃
(スプーンやペンをよく持つ方)
3歳頃
(スプーンやペン・はさみをよく持つ方)
現在
長男小5右6:左4右5:左5右8:左2右利き
次男小3右2:左8右3:左7右5:左5右利き
長女
年少
右9.5:左0.5右9.5:左0.5右9.5:左0.5右利き
手の使用頻度割合と現在の利き手

見事にバラバラですよね。
皆さんのお子さんは、いかがですか?

左利きと判断する目安

こどもの利き手はどっち?と観察していると、両手を使っていたり、左を多く使ったりと、利き手が分かりづらい時もあります。

私は右利きですが、フォークとナイフを使うときは、ナイフは左手で使っています。
包丁・鉛筆・はさみ・のこぎりは右ですね…
大人でも、左利きだけど字だけ右手、右利きだけど絵は左手と、はっきりしない人もいます。

そこで、利き手の判断テストというものがあります。
気になった方は、「利き手テスト」で調べると出てきますよ。

ただ、幼児で検査しようとすると、難しい部分も出てきます。
項目には、「くぎを打つときのハンマーを持つ手」や「野菜の皮むきの際、ピーラーを持つ手」などがありますが、
幼児では、未経験のことが多いと思います。

判断基準としては、細かい作業をするときや、狙いを定めて物事をするときに主に使う手、でいいと思います。
つまり、ボールを投げる、紙飛行機を飛ばす、線をなぞる、紐通しの時の紐を持つ方などですね。

利き手がはっきり決まるのは、4歳頃ですから、左利きとすぐに判断する必要もないと思います。

左手用はさみを使う注意点

左手用のはさみを使うときの注意点として、以下の2つがあります。

注意点

  • はさみを持つのは、右利き用は右手に。左利き用は左手に。
  • はさみの刃の合わせによって、線が見えなくなる

ひとつずつ解説していきます。

はさみを持つのは、右利き用は右手に。左利き用は左手に。

はさみを使い始めるのは、2~3歳が多いです。
この年齢では、利き手が決まっていないことが多く、右手や左手をあちこち使います。

はさみの構造上、右利き用は右手に、左利き用は左手に持たないと、刃がかみ合わず切りにくいものが多いです。
なので、右利き用は右手に、左利き用は左手に持つ必要があります。

ただ、どちらの手でも切れるはさみがありますので、後ほど紹介しますね。

はさみの刃の合わせによって、線が見えなくなる

右手でも左手でも切れるハサミがあるなら、それでいいじゃんと思うかもしれません。

初めてはさみを使うときはいいのですが、少し慣れてきて「線の上を切る」課題となると、難しさがありますよ。
写真を見てもらうと分かるのですが、はさみの刃の向きによって線の見えやすさが違います。

細かい操作や課題をするときは、右利き用は右手、左利き用は左手に持つ必要があることが分かりますよね。

幼児向け 左利き用はさみ(どちらの手でも切れるハサミ)

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こちらは、ドイツのはさみ専門老舗「PAUL」さんの、こども用はさみです。

長さが10.8㎝小さめのはさみで、初めてはさみを使う子におすすめです。
軽いので、扱いやすくなっていますよ。

紙や紐だけ切れて、指は切れない特殊加工になっているので、安全性もあります。
右利き左利き用がありますが、どちらの手でも切れるようになっているようですよ。

利き手が決まっていない子にはありがたいですね。

シンプルで、穴の大きさは上下同じなので、パッと持ってもそのまま切ることができるので、ストレスなしです。

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こちらはクツワさん「きっちょん」です。

刃の断面は、鋭利ではないので、もし触ってしまっても怪我はしにくい構造になっています。
また、刃はプラスチックで覆われているので、持ち運びの際も安全ですね。

右手用・左手用がありますが、「押して切る」はさみなので、はさみが閉じれれば紙が切れます
右手用を左手で使っても、切りづらさはありません。

また、はさみにバネがついているので、はさみを開くことが苦手な子にも使いやすくなっています。
ただ、「押して切るはさみ」であることと、バネは開く方向を助けるので、切るときには少し力が必要です。

慣れてきたらバネをたたんで、普通のハサミとして使うことができますよ。

対象年齢は2歳からで、持ち手の穴も小さめなので、初めてでも使いやすいです。
GOOD DESINGN賞も受賞しており、安全性と切れやすさ、どちらも持っていますよ。

小学生低学年向け 左利き用はさみ

小学生になると、利き手がはっきり決まっていると思うので、利き手に合ったはさみを選んでくださいね。

文具のワンダーランド キムラヤ
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こちらは、プラスさんの「フィットカーブカット ジュニア」です。

軽い力で切れるような刃の設計なので、牛乳パックも軽く切れますよ。
工作が中心になってきている小学生低学年にピッタリですね。

硬い段ボールや厚紙を切ると、どうしても手が痛くなりがちですが、「フィットカーブジュニア」はグリップ部分が柔らかくなっているので、痛みが軽減されます。

刃にテープやシールなどの粘着物がつきにくいコーティングがされているので、工作中もストレスが軽減されますね。

絵画材料と文房具のお店 画材本舗
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こちらは、コクヨさんの「エアロフィットサクサ・キッズ」です。

息子たちも、学校で一括購入していますが、やはり使いやすいみたいです。

図工の時間に厚紙を切ることが多いようですが、グリップ部分が柔らかいので、負担が少ないですよ。
息子は「全然手が痛くならないから、楽ちん♪」と話していました。

この「エアロフィットサクサ・キッズ」は、持ち方によって小学生低学年から高学年まで使えるので、長いこと使えますね。

フェスティバルプラザ
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こちらはソニックさんの「メガサク3D エアー」です。

こちらも学校一括購入に、よく選ばれているようですよ。
刃先までこだわっており、刃先で細かい作業がしやすくなっています。

はさみ自体が軽いので、長時間作業しても疲れず、刃の断面が立体的になっているので、粘着物もつきにくく、切れ味は長持ちしますよ。

まとめ

いかがでしたか?

左利き用のはさみで、使いやすい物を5つ用意してみました。

幼児では、利き手が決まっていないので、どちらの手でも切れるハサミを選ぶとよいですね。
小学生に上がったら、利き手が決まるので、切りやすい左利き用のはさみを選んでくださいね。

以下、商品の特徴をまとめてみました。

PAUL
こども用はさみ
クツワ
きっちょん
プラス
フィットカーブカットジュニア
コクヨ
エアロフィットサクサ・キッズ
ソニック
メガサク3Dエアー
大きさ
(㎜)
108×50135×61×12144142×65150×70×10
重さ
(約g)
1630503935
対象1歳半~3歳2歳~5歳年長~小学生低学年年長~高学年小学生低学年~高学年
特徴とにかく小さめ
シンプルデザイン
どちらの手でも切れる
ばね付き
押切刃で鋭利でない
どちらの手でも切れる
軽い力で切れる
グリップが柔らかい
粘着物がつきにくい
グリップが柔らかい
粘着物がつきにくい
低学年から高学年まで使える
はさみ自体が軽い
粘着物がつきにくい
細かい作業がしやすい

ぜひ、こちらも読んでみてください。

  • この記事を書いた人

たけのこ

療育経験のある作業療法士|自助具の作成が得意|3児の母|

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