子どもが箸に興味を持ってきたけど、何歳から練習させればいいのかな?
フォークが使えてからじゃないと、箸はダメなのかな?
小さい子向けのおすすめ箸は、どんなものがあるの?
そんな疑問に、現在3児の母で作業療法士の療育経験3年の私が、この疑問にお答えいたします。
ぜひ最後まで読んでください。
箸の練習はいつから?おすすめのタイミング3つ
箸を使い始める時期については2歳前後が多いとされていますが、3歳で始める子も少なくありません*1。
1歳~2歳の間に使い始める子もいます。
娘(年少)が通う保育園では給食時には箸を用意しており、箸と一緒にスプーン・フォークも用意されています。
子どもが箸を使い始める時期はかなりの差があるので、自分の子がいつから練習すればいいか悩む方も多いでしょう。
ただ「使い始めること=上手に使えること」ではありません。
箸が上手に使えるようになるのは5歳頃*2とありますが、個人差がかなりあります。
箸の標準の持ち方に確立するのは15歳以降*3ということも言われています。
手を使っていくうちに上手に持てるようになっていくので、焦らず子どものペースで進めましょう。
以下、箸の練習を始める3つの目安があるので、参考にしてみてください。
- クレヨンやスプーン・フォークで3点持ちができるようになった時
- 子どもが興味を持った時
- 保育園や幼稚園で箸を使い始めた時
ひとつずつ解説していきます。
1.クレヨンやスプーン・フォークで3点持ちができるようになった時
スプーンやフォークを下から持ち、親指・人差し指・中指の3指で3点持ち(上図)ができていたら、箸の練習を始めてもいいでしょう。
3点持ちができているということは、指先で細かい動作ができるということです。
ただ箸はスプーンに比べて難しく、2本を安定して持っておくことが必要です。
箸の2本のうち1本は親指の付け根と薬指で支える必要があるので、初めは上手に持てません。
子どものペースに合わせて進めていきましょう。
2.子どもが興味を持った時
大人が使っていると、子どもが興味をもって使いたがることもあります。
子どもの気持ちを尊重し、箸を用意してあげましょう。
持ち方は握り箸や刺し箸になりますが「自分でできた」という気持ちを大切にすると、自己肯定感が上がり箸の練習に意欲的になります。
箸を強要してしまうと食事がおいしくなかったり、楽しくなかったりするので叱ることはやめましょう。
上手くいかない時は、スプーン・フォークを併用しても大丈夫です。
子どもの発達具合によって、サポート付きの箸を用意してもいいですね。
3.保育園や幼稚園で箸を使い始めた時
先ほども記載しましたが、4歳の娘は年少で箸とスプーンフォークを併用しています。
息子2人は娘と違う保育園に通ったのですが、一か所は2歳児(年少の1つ下)から、もう一か所は年少から箸を併用しており、箸が使える子はできるだけ箸のみで給食を食べていました。
園によって方針が違うので、確認してみてください。
園では一人ひとりに教えるのは難しいので、自宅でもチャレンジし始めましょう。
ただ小学校へ入学すると、給食時は箸のみという場合が多いので、入学前までには使えるといいですね。
子どもの箸の選び方
子どもの箸には、ふつうの物やサポート付きなど様々あります。
箸を使うのは難しいので手に合うものを選び、少しでもストレスを少なくして楽しい食事時間にしてあげましょう。
選ぶポイントは以下の5つです。
- 箸の長さ
- 箸の太さ
- 重さ
- 持ち手や先端の形
- 箸の素材
- サポート付き
- デザイン
順番に解説していきます。
1.箸の長さ
箸の長さは手の大きさで決めることができます。
親指と人差し指を90°に開き、親指と人差し指を結んだ距離(一咫:ひとあた)の1.5倍や、手の長さ+3㎝が理想の箸の長さです。
現在4歳(年少)の娘の一咫が9㎝で1.5倍すると、箸の長さの目安は13.5㎝でした。
手の長さは10.5㎝で+3㎝すると、箸の目安は同じく13.5㎝でした。
小柄な娘は、やはり箸の長さも目安より短めです。
子どもによって使いやすい箸の長さは違いますが、年齢と箸の長さの目安を以下に載せておきます。
購入時の参考にしてみてください。
年齢 | 箸の長さ |
2~3歳 | 13~14㎝ |
3~4歳 | 14~14.5㎝ |
4~5歳 | 14.5~15㎝ |
5~6歳 | 15~18㎝ |
2.箸の太さ
子どもにとって箸先が細いものは食べ物をはさみにくいので、少し太めで滑り止めがついているものがおすすめです。
ただあまり太いものでは子どもの小さな口に入りづらかったり、食べ物を取り込む時に箸だけを抜けにくいので注意しましょう。
箸先は1.8㎜が理想で、強度と使いやすさのバランスが良いです。
持ち手は細すぎると手の中でぐらつきますが、逆に太すぎると箸を開いた時に箸の頭部がぶつかって開きにくくなります。
幼児は箸の頭が6㎜の細めがおすすめです。
また連結されている箸を購入する場合、箸と箸の距離を考慮する必要があります。
4歳娘が3点持ちをした場合の、指と指の隙間の大きさは以下のようでした。
2歳や3歳だともう少し小さいので、注意が必要です。
3.箸の重さ
あまり重たいと、子どもが持った時に負担となります。
箸の操作だけで疲れてしまうと、食事が楽しくなくなってしまいます。
できるだけ軽い物を選びましょう。
4.箸の形
持ち手部分は、三角形、四角形、丸形、多角形など様々な形があります。
箸は3点持ちをするので、3の倍数の六角形が持ちやすいと言われています。
六角形は鉛筆と同じですね。
箸先は丸型では、食べ物を点で挟むので滑りやすくなります。
面と面で挟めるように四角形のものや、滑り止めがついているものがおすすめです。
5.箸の素材
箸の素材は、木や竹、プラスチックなどがあります。
子どもは食事中に箸を噛んでしまうこともあるので、考慮が必要です。
木製や竹製は自然素材なので、子どもが噛んでしまっても歯を傷つけません。
食べ物が滑りにくく麺類もつかみやすいので、ストレスが少なく口まで運べます。
軽い物が多いので、箸を持っている時の負担が少なく済みます。
プラスチック製は食洗機に対応している物が多く、手入れが簡単です。
表面がツルツルしていることが多く食べ物が滑りやすいので、箸先に滑り止め加工されているものを選びましょう。
6.サポート付き
正しい持ち方をサポートするもの、開くことをサポートするもの、持ちやすさをサポートするものなど、さまざまあります。
「サポート付きの箸が必要か?」と言われると、子どもによるので必須ということはありません。
子どもの手が小さく箸の長さや太さが合うものがなかったり、手の発達が未熟で上手に持てずに癇癪をおこし食事が進まないことがあります。
その場合は、サポート付きの箸を使って楽しく食事をとれる方がいいでしょう。
外出時に怒って大騒ぎしたり食べ物をこぼしてしまっては、大人も子どもも楽しくありません。
子どもの性格や環境、状況に合わせて使いましょう。
娘は2歳で箸を使いたがりましたが、うまく挟めないと1口しか食べていなくても食事が終わってしまいました。
もともと食がかなり細く、とりあえず量を食べて欲しかったので「楽しく食べること」を優先し、バネ付きのサポート付きの箸で対応しました。
現在は保育園では友達と一緒がいいので普通の箸を、家での夕食は疲れ気味なのでサポート付きの箸を使い分けています。
7.デザイン
キャラクターや可愛い絵柄がついていると、子どものやる気がアップし箸の練習が進みやすくなります。
保育園や幼稚園で箸の指定がある場合は難しいですが、自宅だけでもモチベーションがアップする箸を使って、楽しく練習ができるといいですね。
箸の練習の注意点
箸が上手に使えるまでには、長い時間かかります。
手の大きさや発達段階によって持ち方が変わってくるので、徐々に習得していくイメージです。
箸の練習が楽しくスムーズにできるように気を付けることが3つあるので、参考にしてみてください。
- 子どもに寄り添う
- 成功体験をつむ
- 食べやすい食材を用意する
1.子どもに寄り添う
箸の練習は、子どもの意欲がないと始まりません。
練習を押し付けたり、できないからといって叱ることはやめましょう。
子どもの体調や環境によって「使ってみたい」「今日は疲れているから気が進まない」などあると思います。
状況に応じて、箸の練習をしたりスプーンやフォークを併用しましょう。
娘の場合は、スプーン・フォーク・箸の3種類を用意しておき、食べ物によって自分で持ちかえています。
食事中に箸を使用して疲れてしまう子や、食事に時間がかかる子などは、箸の時間を短くすることも考えましょう。
食事の初め5分くらいを箸の練習にあて残り時間をスプーン・フォークを使ったり、好きな食べ物の時だけ箸で頑張ってみるというのもいいです。
食事中で箸の時間が短い場合は、遊びの中で練習を取り入れましょう。
四角く弾力があるものがつまみやすく、おもちゃの中ではスポンジを切ったものやフェルトを丸めた物、粘土などがおすすめです。
2.成功体験をつむ
初めのうちは、握り箸や刺し箸でもいいので「箸で食べられた」ということが自信につながります。
「できた!」という気持ちは、「もっとやってみよう」と思うはずです。
食べ物を口に運べた時は「箸で食べられたね」や、「箸を開いたり閉じたりできるかな?」などやる気がアップするような声掛けをしてあげましょう。
成長につれて手が大きくなったり、筋肉が発達することで細かい力の調整ができるようになるので、箸が上手になります。
徐々に難易度を高くして、箸の使い方を学習していきましょう。
3.食べやすい食材を用意する
箸で挟みやすい食材としては、四角く滑りにくいもので口に入りやすい大きさ(1~2㎝角)がおすすめです。
滑らずつかめると、子どもの自信につながります。
以下、食べやすい食材例を紹介するので、参考にしてみてください。
- ウインナーに切り込みを入れたもの
- 大根やにんじん
- 卵焼き
- 油揚げ
- ホットケーキ
子どもにおすすめの箸10選
ここからは、子どもにおすすめの箸10選を紹介します。
子ども用の箸は、メーカーや種類がたくさんあるので迷ってしまいますよね。
サポート箸から普通箸まで、どんな子どもに合うか難易度順にお伝えします。
3点持ちがまだだけどお箸が持ちたい子向け:エジソンのお箸
対象年齢 | 1歳半~大人 |
箸の長さ | 14~20㎝ |
箸の重さ | 16g~ |
箸の太さ | |
箸の形 | 持ち手:四角 箸先:小判型 |
素材 | 箸:ABS樹脂 リング部:シリコンゴム |
食洗機 | 〇 |
特徴 | ・箸先が広く滑り止めあり ・右利き、左利き用あり ・分解できてお手入れ楽(miniのみ) ・キャラクター物もあり |
2023年10月からエジソンのお箸公式サイトで、miniサイズ(14㎝:1歳半~)を販売します。
公式ショップでは販売がまだなので、早めに欲しい方はこちらでどうぞ。
1歳半から使えるお箸は、普通箸以外ではエジソンのお箸だけです。
接続部は箸と箸の間が空くけど遠すぎない位置で作られているので、小さな手の子にもフィットします。
連結されているので箸を上下に動かすだけで食べ物が挟め、ストレスが少なく食べ物が挟めます。
リングは外せるので、慣れてきたら少しずつサポートを減らしてステップアップしましょう。
ただリング付きで箸の練習を長期間続けると、箸から指が離れながら持ってしまい普通箸への移行でつまづくこともあります。
実際、私が働いていた療育現場でも、エジソン箸から普通箸への移行が難しかった子もいました。
人差し指と中指のリングのサポートを徐々に減らして練習することで普通箸に移行できました。
エジソンのお箸はキャラクターがついたものや、シンプルなデザインもたくさんあります。
ぜひお気に入りの箸を選んでみてください。
キャラクター物でやる気アップ:スケーター トレーニング箸
対象年齢 | 2~4歳 |
箸の長さ | 14㎝ |
箸の重さ | 40g |
箸の太さ | |
箸の形 | 持ち手:四角 箸先:丸 |
素材 | 箸:ABS樹脂 リング:シリコン |
食洗機 | ✕ |
特徴 | ・キャラクターが多い ・ケース付きもあり ・滑り止め加工あり ・右利き用のみ |
人気のキャラクターの種類が豊富で、子どものやる気アップにつながります。
子どもに選んでもらうと、箸の練習がはかどるかもしれません。
接続されているのでX箸にならず食べ物をはさめます。
またリングに指を通すだけで持ち方の練習ができるので、3点持ちができなくても箸が使えます。
ただ、接続部分が箸の頭についており、普通箸とは支点が異なる位置になるので、使いづらさを感じる子がいます。
箸は他と比べて重めなので、食事中に疲れが出る子も居るかもしれません。
スプーン・フォークを併用したり、箸時間を短くするなど工夫してみましょう。
手の中で箸が不安定な子におすすめ:コンビ はじめてサポートおはし
対象年齢 | 2~5歳 |
箸の長さ | 14.7㎝ |
箸の重さ | サポーター付き:17.5g 連結部+箸:11g 箸のみ:8.5g |
箸の太さ | 6㎜ |
箸の形 | 持ち手:角が丸い四角形 箸先:角が丸い四角形 |
素材 | 箸:ポリプロピレン 連結部:ポリプロピレン、熱可塑性エラストマー サポーター:熱可塑性エラストマー、ポリプロピレン |
食洗機 | 〇 |
特徴 | ・右利き左利き両用 ・滑り止めあり ・てのひらで支えるサポーターあり ・ばね付きで開くことをサポート |
手のひらでのサポートがあるのは、このコンビ箸だけです。
サポーターがあると手全体で支えられ安定して持てるので、小さいうちから持つことができます。
リングに指を通さないので、リングが苦手な子も持てます。
娘も持ち方を指定されると怒っていたので、この箸から始めました。
連結部はバネが入っているので、開くことをサポートしてくれます。
ただバネに頼りすぎると、トング持ちになってしまうので注意が必要です。
サポーターと連結部は取り外して、普通箸として使用することもできます。
発達段階に合わせて細かく調整ができる:ののじ はじめてのちゃんと箸
対象年齢 | 2~5歳 |
箸の長さ | 16㎝・18㎝ |
箸の重さ | 15g |
箸の太さ | 7.7㎜ |
箸の形 | 持ち手:四角形 箸先:四角形 |
素材 | 箸:SPS樹脂 ジョイント:シリコンゴム |
食洗機 | 箸:〇 ジョイント:〇 |
特徴 | ・X箸になりにくい ・段階的に練習できる ・開閉をサポート ・左右対称で利き手なし |
箸の頭と中間をつないでいるので、X箸になりにくくなっています。
ジョイント部分は柔らかめ・硬めがあり、発達具合によって調節ができるので一つの箸で箸練習ができます。
最終的には、ジョイントを外して普通の箸として使用できます。
持ち方の指導は必要ですが、まずは挟むことを学習できます。
挟む方に力をいれるだけで簡単に食べ物を挟めるので、小さい子でも扱いやすいでしょう。
X箸になりにくいですが、完全にならないわけでないので、力の調整具合も学習できるのが魅力的です。
細かく段階的にステップアップしていきたい子におすすめです。
箸を人差し指と中指で開く練習ができる:イシダ ちゃんと箸
対象年齢 | 4歳~大人 |
箸の長さ | 16.5㎝~23㎝ |
箸の重さ | 15g |
箸の太さ | |
箸の形 | 持ち手:丸 箸先:丸 |
素材 | 箸:天然木、漆 保持部:シリコン 接続部:ABS樹脂 |
食洗機 | ✕ |
特徴 | ・右利き、左利き用あり ・箸先が揃いやすい ・大人用あり |
人差し指と中指で支えにくい部分を、持ちやすいようにサポートしています。
操作する面積が大きくなるので動かしやすくなり、開閉の方法を学習できます。
箸の支点が決められているので上下に動かすだけで物を挟むことができるので、食事中はストレスが少なくなります。
ただ接続部分が大きめなので、手が小さいと箸が持ちにくいかもしれません。
年長でしっかり持ち方を覚えたい子や、小学生でまだまだぎこちなく持ってしまう子におすすめの箸です。
大人に似ている箸でキャラクターがいい子向け:スケーター ホルダー付きこども用トレーニング箸
対象年齢 | 2~6歳 |
箸の長さ | 16.5㎝ |
箸の重さ | 30g |
箸の太さ | 7㎜ |
箸の形 | 持ち手:四角 箸先:丸 |
素材 | 箸:メタクリル樹脂 リング:シリコンコム |
食洗機 | 箸:✕ ホルダー:〇 |
特徴 | ・ホルダーを他の箸に付け替えできる ・ホルダーのみなら左手も使用可 ・滑り止めなし ・指を置く印あり |
ホルダー部分がキャラクターの顔になっており、可愛らしくなっています。
他のキャラクターもあるので、好きなものを選んで楽しく食事ができるでしょう。
箸は少し長めで滑り止めがありませんが、他の箸へ付け替えられます。
滑りにくいものや長さが合うものへ変更してカスタマイズしてもいいですね。
ただ箸の開閉に力が必要なのでトングのように持ってしまったり、箸と箸の距離があるので手が小さい子には持ちにくかったりします。
手指の力がついてきている4歳頃からがおすすめです。
箸と箸がくっついてしまう子におすすめ:リッチェル トライトレーニング箸
対象年齢 | 2~5歳 |
箸の長さ | 15㎝ |
箸の重さ | 7g |
箸の太さ | 7㎜ |
箸の形 | 持ち手:角が丸い四角形 箸先:丸 |
素材 | 箸:天然木・エポキシ樹脂 ジョイント:シリコンゴム |
食洗機 | 箸:✕ ジョイント:〇 |
特徴 | ・手入れが楽 ・指を置く位置に凹みあり ・ジョイントは他の箸にも使用可 ・右利きのみ |
三点持ちをしやすいよう指を置く位置に凹みがついています。
ジョイントは箸を差し込むだけでセットでき、つけ外しが簡単なのでお手入れも楽ちんです。
ただ、ジョイントは箸と箸の間を保つ補助なので、箸先を合わせる必要があります。
力を入れすぎると、X箸になったり箸の上下がずれることもあるので、難易度は高め。
三点持ちがしっかりとできるようになっていて、箸を持つと箸同士がくっついてしまう子におすすめです。
娘も似たもので2歳と3歳で試しましたが、難しかったようで、一瞬で使わなくなりました。
もう少し三点持ちが上手になった頃に試してみるつもりです。
下の箸の固定が難しい子向け:スケーター ダイカットトレーニング箸
対象年齢 | 2~5歳 |
箸の長さ | 16.5㎝(マスコットを除くと14.5㎝) |
箸の重さ | 10g |
箸の太さ | 7㎜ |
箸の形 | 持ち手:四角形 箸先:丸 |
素材 | 箸:AS樹脂 |
食洗機 | ✕ |
特徴 | ・人差し指と薬指を固定 ・右利き用のみ ・滑り止めあり |
かわいいキャラクターがついていますが、小さめなので邪魔になりません。
指を置くポイントが分かりやすいので、正しく持つことをサポートしてくれます。
人差し指を置く部分は折れやすいので注意が必要です。
箸は固定されていないので、普通箸の一歩手前と考えていいでしょう。
3点持ちがしっかりできていて、薬指の固定が難しい子におすすめです。
持つところに印があって分かりやすい:イシダ 三点支持箸
対象年齢 | 2歳~6歳頃 |
箸の長さ | 14~18㎝ |
箸の重さ | 15g |
箸の太さ | 7㎜ |
箸の形 | 持ち手:角が丸い四角形 箸先:四角形 |
素材 | 天然木・ポリエルテル |
食洗機 | ✕ |
特徴 | ・右利き、左利きがあり ・指を置く位置に凹みと印あり ・滑り止め加工あり ・大人用もあり |
指をあてる部分が凹んでいたり、印がついているので正しい持ち方を学習できます。
しっかり3点持ちができていて、しばらくの間3点持ちをしていても負担にならない子におすすめです。
箸の重さも軽めなので持っている時に負担は少なく、箸先は四角形で滑り止めもついているので食べ物がつかみやすくなっています。
ただ、指の置く位置が決まっているので手の大きさによって持ちにくかったり、持つたび凹みに合わせる必要があるので、せっかちな子には向いていません。
大人と一緒の普通箸がいい子におすすめ:六角知能ばし
対象年齢 | 2歳~小学生高学年 |
箸の長さ | 13~19㎝ 1㎝刻みであり |
箸の重さ | 6~6.5g |
箸の太さ | 6㎜ |
箸の形 | 持ち手:六角 箸先:丸 |
素材 | 竹 |
食洗機 | 〇 |
特徴 | ・国産竹使用 ・重心が箸の中心に近い ・滑り止め加工あり |
箸の太さは細めで小さな手でも持ちやすく、持ち手が六角形なので3点持ちがしやすくなっています。
箸の長さは1㎝単位でえらべるので、2歳から手にピッタリの長さを選べます。
特に箸の重さは断トツで軽く、持っていても負担になりにくく、重心が箸の中心に近いので食べ物がつまみやすくなっています。
持ちやすい、つまみやすいということは、箸のストレスが少なくなるので、楽しく食事ができるでしょう。
大人と一緒の箸を使いたがる子や、手が小さめの子におすすめの箸です。
子どもの箸選びは、子どもに寄り添う
この記事では、子どもが箸のを使い始めるタイミングと選び方を紹介しました。
子どもの手の大きさや気持ちに寄り添って、お箸を選んであげてください。
手の大きさや筋肉が発達してくると上手に使えるので、発達途中はスプーン・フォークを併用しても大丈夫です。
箸を正しく上手に使えるには時間がかかるので、焦らず練習していきましょう。
参考文献
*1 幼児期における箸を用いた食べ方の発達過程 一手指の微細運動発達と食物捕捉時の箸の動きについての縦断観察一,小児保健研究,65(4),2006(569~576)
*2 幼児期における箸の操作方法および捕捉機能の発達変化について,小児歯科学雑誌,44(5):2006(713-719)
*3 小中学生における箸の持ち方と鉛筆の持ち方との関連,日本調理科学会誌Vo1.38,No.4,355~361(2005)