こんにちは!作業療法士 たけのこ です。
ハイハイが速くなってきて、テーブル上が気になる赤ちゃん。手をついて膝立ちや、立ち上がる姿が見られてきますよ。
そのうち、つかまり立ちをしたり、いつの間にか立っていられるになってきます。
成長はうれしいですが、ますます目が離せなくなりますね。
立てるようになってきて、手が届くようになってきている!
手をつく台があると、すぐに立てるよ!
立って遊べるおもちゃはあるのかな?
そんな、お父さんお母さんに。療育経験がある作業療法士がピッタリなおもちゃを紹介します!
0歳の赤ちゃんはこんな様子
赤ちゃんは目まぐるしく発達するので、今回も4期に分けておもちゃを紹介したいと思います。
- ねんね期(0~5か月)
- お座り期(6~7か月)
- ハイハイ期(8~10か月)
- つかまり立ち(11か月~)
※月齢は目安です。
この記事では、つかまり立ち期を詳しく見ていきます。
つかまり立ち期の特徴
体について
ハイハイが速くなって、手や足がしっかりしてきたと思います。
台に手をついて、立ち上がることも出てきます。つかまり立ちが安定し、欲しいものがあると少しづつ横に移動することもあります。これが、伝い歩きですね。
つかまり立ちで、遊びに夢中になると、何も触らず立っていることも増えてきますよ。
これで安定してくると、次は何もなく床から立ち上がることができます。
早い子は、物を拾い上げたり、歩き始める子も居ます。個人差がありますので、焦らなくて大丈夫ですよ。
- ハイハイ
- 台を使って立ち上がり
- つかまり立ち
- 伝い歩き
- 何も触らず立っている
- 床から直接立ち上がる
- 物を拾い上げる
- 歩く
手について
今まで前や横ばかり、手を伸ばしていましたが、斜め前や斜め後ろにも、伸ばせるようになってきます。
転びそうになったときに手が出て、身を守ることができるようになってきますよ。
離すことがぎこちなかったと思いますが、自分で思ったとき、思った場所で持ったものを離せるようになりますよ。
そのため、おもちゃを思い通りに動かせます。
また、ふたの開け閉めができるようになったり、簡単な手遊びができるようになりますよ。
指先を使うことが多くなり、小さいものをつまむことができるようになります。
そこで、力加減が少しずつできてくるので、積み木を積むこともできてきます。
でもまだまだ、不器用さが残ります。
手を使った音遊びも大好きです。太鼓やピアノ、木琴など叩いたら音が鳴るものがいいですね。
メロディーが鳴っていると、体を揺らして遊ぶことも見られます。
あとは、型はめも大好きです。
まだまだ、自分では向きを変えることはできませんが、最後の一押しをしてもらうと、赤ちゃんは「できた!」と誇らしげな顔をしてくれますよ。
食に興味を持っている子は、スプーンを使おうと握っていると思います。
食べ物を混ぜたり、すくったり、つついたり…。いろんな使い方をしているでしょう。
しばらく握ることができると、太めのクレヨンやペンで殴り書きをすることができますよ。
ぜひ、ファーストペイントを楽しんでくださいね。
目について
視力は0.1~0.2くらいになっています。輪郭はまだまだはっきり見えていません。
立体視といって、奥行きや上下左右、自分と物との距離も正確に把握できるようになりますよ。
言葉について
言葉の理解については、「ブーブー(車)ちょうだい」に対して、車をくれるようになりますよ。
「ちょうだい」「どうぞ」が楽しい時期ですね。
指さしも使うと、コミュニケーションがとりやすくなりますよ。
「ダメ」と言われると、手を止めますが、自分がしたことに対して言われている、ということはまだ分かりません。
その場の行動を止めることについては、効果はありますが、
「痛い痛いになるから、ダメだよ」とか、「ビリビリになるから、置いといてね」など、理由も含めて声をかけてあげてください。
ゆっくりですが、理解していきますよ。
言語の発声については、少しずつ意味のある言葉を、言いはじめます。
例えば、「マンマ」「パパ」「ママ」「ブーブー」などですね。まだまだ喃語です。
発語については、個人差がすごく大きいです。
「うちの子、遅いかも?」と思っても、しっかりじっくり言葉をインプットしているタイプの子かもしれません。
1歳半頃まで、様子を見ても大丈夫ですよ。
人との関わりについて
関わりが多い大人、つまりお父さん・お母さんをよく見ています。
少しの時間でいいので、おもちゃを楽しんでいる様子を、見せてあげたり、一緒に絵本を共有してあげられるといいですね。
また、お父さん・お母さんが、家事や仕事をしていることも、気になると思います。
掃除機や、仕事道具、鞄、財布など、普段つかっているものこそ、触りたくなってしまいますよね。
危なくないものであれば、探索させてあげたり、「見ててね」と見せてあげるといいですよ。
「ちょうだい」「どうぞ」も、まだまだ大好きです。
視覚的、身体的にも発達してきているので、ボールを転がしてやり取りすることも、できるようになってきますよ。
他にも、動きが活発になってきているので、公園へ遊びに行ってもいいでしょう。
まだ歩かない、と思っていても突然歩き始めることもあるので、ファーストシューズを用意しておくといいですよ。
うちの長男は、家ではまったく歩く気配はなかったのですが、原っぱに連れて行ったときに、急に自分で立ち上がり、ついには歩き始めたので、驚きました。
動く範囲がぐんと、広がります。
転倒、転落、誤飲、落下物、やけど など十分注意してください。
つかまり立ち期にオススメのおもちゃ
ボール
投げても痛くない、柔らかいものがいいですよ。
こちらは定番のオーボール!
穴が開いているので、握りやすく、遊び方もたくさんありますよ。
ストラップセットなので、お出かけ時にも、おすすめです。
安心、安全が気になる方は、こちら。
水洗いできて、検査もばっちりです。
オーボールに比べて、形が変わりやすいので、少し大きめの物を、出し入れして遊びが楽しめますよ。
型はめ
出したり、入れたりが大好きな赤ちゃん。納得いくまで、集中して遊んでくれますよ。
カラフルなので、好んで見てくれますし、もう少し大きくなると色覚えにも使えます。
出し入れすることで、大きさを感覚的に、とらえられるようになりますよ。
また、力の調整ができるようになってくるので、そっと持つことができます。
この型はめは、片方が閉じているので、積むこともできますよ。
この時期は、まだ形が分かりづらかったり、向きを変えるまでの器用さはないので、丸い形でどの向きでも入る、というところが赤ちゃんに合いますね。
こちらは、1歳半~が対象になっていますが、アンパンマン大好きな息子・娘には、1歳前から、はまっていました。
2歳を過ぎても、楽しんでやっていましたよ。
パズルのピースは、大きめなので誤飲はなく、ガラガラの音が好きだったみたいです。
色もはっきりしているので、好んでくれました。もう少し大きくなった時に、色の学習にもできますね。
型はめの最後の一押しを、赤ちゃんにやってもらうと、入ったときに音も鳴って、「できた」という表情を見せてくれますよ。
ソフトブロック
こちらは柔らかいので、踏んでも痛くなく、床も傷つきにくいです。柔らかすぎないので、組み立てもしっかりできますよ。
煮沸消毒もできるので、清潔を保てます。なんでも口に入れてしまうので、消毒できるかは気になりますよね。
1歳半からと書いてありますが、大きめのピースなので、誤飲もしにくいので、安心です。くっつけて外すという遊び方でも、十分手を使ったり、赤ちゃんの探求心を引き出すことができますよ。
ブロックは積み木と違って、少し不安定な形も作れます。少し大きくなって、組み立てができるようになると、はめることに集中するでしょう。あっという間にピースがなくなってしまうので、ピースは多めがいいですよ。
靴
おもちゃ、ではないですが、公園遊びもいいので、靴が必要になってきますよ。
外に遊びに行くには、足の保護が必要です。赤ちゃんは足がやわらかいので、かかとや底がしっかりしているものは、怪我から守ってくれますよ。
砂遊びセット
公園に行くと、砂遊びがしたくなりますよね。
砂を遊ぶことで、感覚遊びができ、手をしっかり使うことができるようになりますよ。
また、スコップで砂をすくったり、カップに入れることで、スプーンやフォークの練習になりますよ。
このセットは、ダンプカーも入っているので、車好きな子は、ごっこ遊びができますね。
ベビークレヨン
握ることができるので、お絵描きもできますよ。興味を持っていたら、購入をオススメします。
赤ちゃんはつまむ力は弱いので、太い方が持ちやすいです。このベビーコロールは、持つところが丸くなっており、しっかり握れるので持ちやすいですよ。掌の向きも、下向きなので、力が入りやすいです。
また、赤ちゃんはすぐに口に入れてしまうので、舐めてしまったり、食べてしまっても無害なコレは安心しますよね。
このベビーコロールは、積むこともできるので、お絵描き以外にも遊べますよ。
まとめ
今回は、つかまり立ち期の赤ちゃんに、オススメのおもちゃを紹介しました。
このころになると、性格や個性が出てくるので、すごく個人差がありますよ。
赤ちゃんに合わせて、興味を持った物から、遊んでみてくださいね。
次は1歳です。こちらも読んでみてくださいね。