日常生活

こどものはさみ、教え方!練習はどうしたらいい?おすすめ教材3選

*当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

こどもにはさみを教えたいけど、どんな方法で教えたらいい?

何から教えたらいいのかな?

はやく上手になってほしいな…

こんにちは。
療育経験がある作業療法士 たけのこ です。

この記事では、はさみの教え方のポイントを解説していきます。
この記事を読んで教え方を工夫すると、はさみの使い方が上手になりますよ。

はさみは刃物なので、使い方を間違えると怪我につながります。

どういう風に教えたらいいか、どこに気を付けたらよいか、この記事でお伝えしていきます。

こどものはさみ、教えること3つ

はさみについて、こどもに教える必要があることは3つあります。

教えること3つ

  1. 危険性
  2. はさみの持ち方、使い方
  3. 紙の持ち方

ひとつずつ解説しますね。

危険性

はさみは刃物です。使い方を間違うと、怪我につながります。

こどもは、言葉だけで聞いても分かりにくいです。
ましてや、使いはじめの2~3歳は、特にそうだと思います。

危険性を教えるには、絵本を使って伝えると、こどもも分かりやすいですよ。

おすすめの絵本を紹介します。


こちらは、はさみの楽しさ危険性を教えてくれます。

ワニワニは、はさみで指の先を切ってしまいます。
包帯をグルグル巻く場面が出てくるので、子どもたちは視覚的にも「けがをする」ことが、分かりやすくなっています。

怪我をしながらも、工作を続けるワニワニです。
工作は楽しいんだ、と伝えてくれる本ですよ。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ぼくのはさみ (こどものくに傑作絵本) [ せなけいこ ]
価格:1,430円(税込、送料無料) (2023/3/28時点)


こちらも、はさみの楽しさ危険性を教えてくれます。

大事なはさみ、使ったあと、そのままにしておくと……どうなったでしょう?
使用後はどうしたらいいかも、考えさせてくれますよ。

はさみの持ち方・動かし方

意外と大人も見落としがちですが、きっちり教えておくと、安全に使えます。

ポイント

  1. 親指と、そのほかの指2~4本を分けて穴に入れる
  2. はさみは寝かせない(紙に対して垂直)
  3. 刃は前向きに
  4. はさみは開閉のみで、前後左右には動かさない

親指と、そのほかの指2~4本を分けて穴に入れる

こどもの場合、その他の指2本では、はさみを安定させて持つことが難しいことがあります。
穴に余裕があれば、3本、4本入れると、安定しやすいです。

はさみは寝かせない(紙に対して垂直)

はさみが寝ていると、紙がしなってしまい、切りにくくなります。

上手に切れない子は、はさみが紙に対して垂直になっているか、確認してあげてください。
難しい場合は、はさみに印をつけて、「印が見えるように持ってね」と声掛けしてあげると、切りやすくなりますよ。

刃は前向きに

はさみに慣れていないと、横向きで切ることがあります。
横向きでは、自分の指を切ってしまう可能性があります。

「はさみを前向きにする」というのは、自分のこども3人に教えてきましたが、できるようになるまで時間がかかったように思います。

今は、こども用はさみを購入すると、はさみの持ち方や向き、紙の持つ位置などのガイドがついているものがあります。


こちらは、初めてさん用のプラスチック刃のはさみです。

紙を持つ位置、刃先の向け方の練習用台紙がついているので、大人は教えやすいです。
こどもも視覚的に分かりやすいですよ。

はさみは開閉のみで、前後左右には動かさない

連続切りや、形の切り抜きなどで、よく見られるのですが、どうしてもはさみを動かしがちです。

今後、細かい工作をするのであれば、紙を動かすことが必要です。
大人が紙を切るときも、きっと、紙を動かしていると思いますよ。

はさみを持つ手は動かないように、机に軽く手を置いておくなり、印をつけて動かないように教えるといいです。

紙の持ち方

紙にも、持ち方がありますよ。

自分でやってみると分かるのですが、持ち方によって、動かしやすさが全然違います。

写真の「✕」の持ち方では、手首が動かしにくく、細かい動きができません

こどもも一緒なので、「〇」の形で持つように、教えてあげてくださいね。

練習手順 5ステップ

次に練習手順を紹介しますね。
方法だけでも、上手になりますよ。

1.1回切り

まずは幅1㎝ほどの紙を切っていきましょう。
ぱっちん」や「ちょっきん」と声掛けすると、イメージが湧きやすいです。

ここでは、はさみの仕組みを学習し、力の加減や、はさみの開閉紙の持ち方に慣れることが重要です。

切れるようになったら、紙に線を描いて、線にはさみを合わせる練習に移りましょう。
ただ、直線の上をはみ出さずに切れるようになるのは、はさみの経験が多い子や4歳ぐらいの子からです。

2.途中で止める

これは見逃しがちですが、大事です。
直線でいいので、紙を切り落とさないように、はさみを途中で止める練習です。

これができるようになると、折れ線や曲線切り、形の切り抜きが上手になります。

止めるところで「ぴたっ」や「ストップ」と言うと、分かりやすいですよ。

3.連続切り

2~3回で切れる幅の紙(5㎝程度)を切りましょう。
あまり大きな紙は、こどもにとって持ちにくいです。

連続切りでは、はさみは最後まで閉じないように、教えてくださいね。
閉じてしまうと、紙とはさみが離れて、切り口がギザギザになります。

「ちょっきん」「ぱっちん」ではなく、「じょきじょき」「ちょきちょき」だよ、と伝えると、うまいこと切れるようになります。
オノマトペで伝えてあげると、子どもは分かりやすいですよ。

4.折れ線・曲線切り

今度は、紙を動かす練習です。

折れ線や曲線は、角度がゆるいものを選びましょう。
鋭い角度では、紙の動かし方が大きくなり、難易度が上がります。

連続切りでは、紙の幅が5㎝程でしたが、もう少し幅が大きくても大丈夫ですよ。

線は描いてあっても、まだまだ上手にはいきません。
折れ線や曲線が上手に切れるようになるのは、だいたい6歳半くらいです。

5.形の切り抜き

紙を大きく動かしたりはさみを滑らかに動かしたりする練習です。

まずは、四角形多角形がおすすめです。
三角形では、曲がる角度が鋭いので、紙を大きく動かす必要があり、難易度が高いです。
また円を切るには、はさみと紙を同時に滑らかに動かす必要があるので、難易度が上がります。

難易度は高いかもしれませんが、形の切り抜きにチャレンジしてみましょう!
練習することで、手先が器用になりますよ。
線をはみ出さずに切れるようになるのは、四角形では6歳半ごろ、三角形と円は7歳半ごろとなっています。

*年齢の参考は、文献「森下孝夫ほか著.ハサミで線や形を切る発達時期の調査.広島県立保健福祉短期大学紀要 4(2) 37-45.1999」より

教材の紹介

ここからは、こどもも楽しめる教材を紹介します。

はさみを使うのに抵抗がある子におすすめ


こちらは、ベネッセのワークです。

はじめてのはさみに抵抗がある子は、こちらがいいかもしれません。
シール貼りや、紙をちぎって貼る課題があるので、そちらから慣れてはさみもついでに、という感じです。

ちなみに、うちの子はこれで、はさみデビューしました。
ワークを一緒に買いに行ったのですが、やはり「はさみだけ」というのに、抵抗があったようで、シールにつられて買いました(汗)

初めはお絵描きから入り、ワークに慣れてきたころに、はさみの課題が出てきます。
また、工作1つ1つに簡単なお話があるので、「はさみで切る」ということが目的とならず、はさみをすんなり受け入れてくれましたよ。

きちんとはさみデビューしたい子におすすめ


こちらはワークの初めに、持ち方や約束事を絵で描いてあります。
一緒に絵を見ながら説明できるので、大人も教えやすかったですよ。

対象年齢は2歳から、となっていますが、3歳でデビューの子でも楽しめます。

内容は、1回切りから丸く切るまであるので、1冊である程度の練習ができます。
紙はB5サイズで、こどもも扱いやすい大きさなので、よかったみたいです。

また、ただ切るだけではなく、切った後も遊べるような工作になっています。
うちの子も切った後、楽しんでおままごとや作れた作品で遊んでいましたよ。

はさみをたっぷり練習したい子におすすめ


こちらは、1回切りから形の切り抜き、さらには立体図形の組立までセットです。
初めの練習台紙は、キャラクターや絵がないので、はさみに集中したい子にはおすすめです。

全部で62枚入っており、順番に練習していくので、こどもも楽しくステップアップできます。
図形の組立は、大人と一緒にすると、コミュニケーションが取れて、一緒に達成感が味わえますよ。

まとめ

いかがでしたか?

はさみを使うには、いろいろなことに注意しないといけません。

ですが、使えるようになることで、指先が器用になったり、創造力が発達したり、何より自信につながります。

こどもたちが、楽しく安全に使えるようにサポートしていきましょう!

  • この記事を書いた人

たけのこ

療育経験のある作業療法士|自助具の作成が得意|3児の母|

-日常生活
-, , ,